JAK阻害剤比較 2020年

薬の勉強
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現状のJAK(ヤヌスキナーゼ)阻害剤を簡単にまとめます

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JAKとは

ヤヌスキナーゼ(JAK)は炎症応答、造血、及び免疫監視を含む広範囲の細胞プロセスに関与するサイトカインまたは増殖因子シグナルを伝達する重要な細胞内酵素

リンヴォック錠 添付文書

2020年現在で承認されているJAK阻害剤は

  1. ゼルヤンツ錠 販売2013/07~
  2. オルミエント錠 販売2017/09~
  3. スマイラフ錠 販売2019/07~
  4. リンヴォック錠 販売2020/04~
  5. コレクチム軟膏 販売2020/06~

適応の違い

  • ゼルヤンツは関節リウマチ、潰瘍性大腸炎の2つの適応
  • オルミエント、スマイラフ、リンヴォックは関節リウマチのみ
  • コレクチムはアトピー性皮膚炎

細かいですがゼルヤンツ錠とその他内服JAK阻害剤の適応の違いとして

関節の構造的損傷の防止を含む

とのかっこ書きがあるかどうかというところ。

ゼルヤンツ錠ではmTSS(関節破壊の度合い)変化量で有意差が出せなかったことに対し、条件はそれぞれですがその他3剤は有意差があったというところに起因しているのかなと思います。

用法の比較

ゼルヤンツ錠は1日2回、その他内服3剤は1日1回

ゼルヤンツも中等度肝機能障害または中等度・重度の腎機能障害では1日1回になります

代謝の比較

  • ゼルヤンツ⇒CYP3A4・2C19 からのほぼ尿中排泄 重度機能障害で服用不可
  • オルミエント⇒CYP3A4代謝からの主に尿中  重度機能障害で服用不可
  • スマイラフ⇒硫酸抱合代謝・メチル化代謝からの尿中・糞中排泄 重度機能障害で服用不可
  • リンヴォック⇒CYP3A4代謝からの尿中・糞中排泄  重度機能障害で服用不可

まとめると、

ゼルヤンツ、オルミエント、リンヴォックはCYP3A4系に関与する併用薬注意

オルミエントは腎機能注意というのが特徴ですかね

JAKに対する選択性

JAK1は炎症性サイトカインシグナルにおいて重要であるが、JAK2は赤血球成熟にとって重要であり、JAK3シグナルは免疫監視及びリンパ球機能において重要な役割を示す

リンヴォック錠 添付文書

JAKにはJAK1・2・3、Tyk2が存在するそうです

上記のように機能がすこしずつ違うようで各薬品によって選択性があるようです

  • ゼルヤンツはJAK1、JAK3 高用量ではJAK2も
  • オルミエントはJAK1,JAK2
  • スマイラフはJAK1、JAK3
  • リンヴォックはJAK1

を阻害します

コレクチム軟膏については外用薬で適応もアトピーということであまり記載はないですが、今後アトピー領域でJAK阻害剤は承認を目指していると聞くのでまた比較できたらと思います

参考文献 

ゼルヤンツ錠/オルミエント錠/スマイラフ錠/リンヴォック錠/コレクチム軟膏 各添付文書

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